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楽天カードが払えない時に一括請求されたら?分割交渉の方法を解説

楽天カードの滞納額の返済を電話で分割交渉する女性
takayuki

「楽天カードの支払いができず、一括請求されてしまった…でも今すぐ全額は払えない」という状況に陥っていませんか?

実は、楽天カードから一括請求された後でも、正直に事情を説明し、支払う意思を示せば、分割での支払いに応じてもらえるケースがあります。

ただし、すべての人が交渉できるわけではなく、タイミングや対応の仕方が非常に重要です。また、分割払いにはデメリットもあるため、安易に飛びつくのは危険です。

本記事では、楽天カードの支払いができない場合に取るべき行動や、分割交渉の具体的な方法、注意すべきポイントをわかりやすく解説します。

支払いが難しい今こそ、冷静に対処するための正しい知識を身につけましょう!

楽天カードが払えないとどうなる?分割交渉は可能?

楽天カードの支払いが滞ったまま放置してしまうと、遅延損害金の発生やカード利用停止、さらには強制解約など、さまざまなペナルティを受けるリスクがあります。

ただし、状況によっては分割払いによる返済に切り替えられるケースもあります。大切なのは、滞納を放置せず、できるだけ早く楽天カードに連絡し、誠意をもって分割交渉を行うことです。

ここでは、楽天カードは原則として分割払いができないということ、ただし分割交渉は可能という事情について、私自身の体験をもとに解説します。

原則として滞納時の分割払いは不可

楽天カードでは、毎月の支払いを滞納した場合、「期限の利益の喪失」とみなされ、原則として分割払いは認められませ

「期限の利益」とは?

契約通りに毎月の支払いを行うことで、残債を分割で返済できるという債務者の権利のこと。つまり、カード会社は期限内に支払いが完了しない顧客に対して一括請求する権利が認められます。

参考ページ:カード会員規約

とはいえ、現実的には一回の支払い遅れで一括請求されるケースは少なく、滞納状態が発生すると以下のように段階的な対応が取られます。

  1. 支払日翌日から4営業日の期間中、再振替が実行
  2. 再振替期間中の支払いがない場合、電話や書面での督促
  3. 楽天カードの会員資格取消
  4. その後も滞納が続く場合、一括請求

上記のとおり、長期滞納出ない限り通常は一括請求されることはほとんどありません。

ただし、常習的に滞納を繰り返している、支払い催促の電話に対応しないなどの状況が続いている場合、長期滞納でなくても一括請求される可能性があります。

一括請求を受けた後でも交渉は可能

もし楽天カードから一括請求されたとしても、まだ交渉の余地は残されています。状況次第では、電話で事情を正直に説明することで、分割払いに応じてもらえる可能性もあるでしょう。

ただし、これは“例外的な救済措置”として行われるものであり、必ずしも誰でも分割払いに変更してもらえるわけではありません。だからこそ、交渉時には「誠意ある対応」と「支払う意思」が何よりも重要になります。

分割交渉に臨む際は、以下のポイントを押さえておきましょう。

楽天カードに分割交渉する際のポイント
  • 支払う意思があることを伝える
    →「逃げているわけではなく、返済したい」という気持ちをしっかり伝えましょう。
  • 現在の経済状況を正直に伝える
    → 失業・病気・収入減など、具体的な事情を説明することが大切です。
  • いつまでに、いくら支払えるかを伝える
    →「◯日までに◯円なら払える」と現実的なプランを提示すると信頼されやすくなります。

このように、分割交渉は単なるお願いではなく、誠意と現実的な返済計画をセットで提示することが、成功のカギとなります。

とはいえ、分割払いが認められるかどうかは個々の状況によって異なり、滞納の期間やこれまでの対応履歴なども判断材料になります。

楽天カードが払えない…分割交渉できないケースとは?

楽天カードの滞納を続けていると、ある時点を境に「分割での返済交渉すらできない」という状況に陥ることがあります。

分割交渉が可能かどうかは、滞納の期間や対応状況、そして債権の扱いによって大きく左右されます。以下のようなケースに該当する場合、楽天カードと直接交渉することは事実上できなくなります。

分割交渉ができないケース
  • 債権が債権回収会社に譲渡されている
  • 裁判所から支払督促や訴訟通知が届いている

楽天カードは、2ヶ月以上の長期滞納が続くと、未払い債権を「パルティール債権回収株式会社」などの第三者(債権回収会社)に譲渡することがあります。

この時点で、楽天カードとの直接交渉は不可能となり、今後の支払いや相談はすべて債権回収会社とのやり取りになります。

債権回収会社に債券が譲渡された場合、請求方法もより厳格・強制的なものになり、交渉のハードルは格段に高まります。

さらに、裁判所から支払督促や訴状が届いた場合も同様で、すでに法的手続きに入っているため、楽天カードに交渉することはできなくなります。

分割交渉できるかそうかの目安は「滞納2ヶ月以内」

分割払いの交渉が可能なのは、滞納から2ヶ月以内が一つの目安とされています。この期間を過ぎると、債権が移管される可能性が高くなり、交渉のチャンスを失ってしまいます。

「まだ楽天カードからの通知だけ」「裁判所からの書類は届いていない」という段階であれば、すぐに楽天カードに連絡し、分割交渉を試みましょう。

対応が早ければ早いほど、状況が改善できる可能性は高くなります。

楽天カードが払いできない時に分割交渉する方法

楽天カードの支払いができない場合、分割交渉することで、債権回収会社に債券が譲渡される可能性を防ぐことができます。

つまり、分割交渉は、これ以上状況を悪化させないための有効手段。ただし、分割交渉はお願いベースであり、必ずしも要望が通るわけではありません。

ここでは、楽天カードに分割交渉する際の基本的な流れと、交渉時に心掛けるポイントを解説します。

  1. 楽天カードからの督促電話に出る
  2. 支払いが難しい状況を正直に伝える
  3. 支払う意思があることをちゃんと伝える

分割交渉する際は、冷静に、かつ誠意を示すことが重要です。

① 楽天カードからの督促電話に出る

楽天カードの滞納が続くと、0570-069-101などの番号で督促電話がかかってくるようになります。まずはこの電話に出ることが分割交渉の第一歩です。

「怖くて出られない…」という気持ちはよくわかりますが、無視し続けると滞納が深刻化し、楽天カードが強制解約されたり、債権回収会社へ債権譲渡される可能性が高まります。

催促電話に出ることで、担当オペレーターと直接やり取りができ、現在の状況を伝えるチャンスが得られます。

なお、自分から楽天カードの「お問い合わせ窓口(0570-66-6910)」に電話して事情を説明することも可能です。

② 支払いが難しい状況を正直に伝える

楽天カードのオペレーターに電話がつながったら、まずは現在の経済状況や支払いができない理由を正直に伝えましょう。

たとえば、今すぐ返済ができない理由として、以下のような状況があります。

  • 一時的に収入が減ってしまった
  • 病気やケガで働けない状態にある
  • 離職・転職活動中で資金が不足している

上記のような背景がある場合、それを率直に伝えることで、カード会社も柔軟に対応してくれる可能性が高まります。

ポイントは、「支払いを放棄しているのではない」という姿勢を見せること。

あくまで「返済の意思はあるが、現時点では一括では払えない」という状況を説明することが大切です。

③ 支払う意思があることをちゃんと伝える

状況説明のあとには、「分割でも構わないので支払っていきたい」という、強い意思表示が必要です。

たとえば、次のように伝えると好印象を持たれやすくなります。

今はまとまった金額をすぐに用意できませんが、◯日までに◯円ずつなら確実に支払えます。分割での対応をお願いできませんか?

このように、いつ・いくら支払えるかの見通しを具体的に提示することで、オペレーター側も対応しやすくなります。

また、誠意のある態度を示すことで、「今後もきちんと支払ってくれる人だ」と判断され、分割払いに応じてもらえる可能性が高まります。

楽天カードを分割払いするデメリット

楽天カードの分割交渉が成立すれば、ひとまず一括で全額を支払う必要はなくなり、心理的なプレッシャーは軽減されます。

しかし、「分割払い=解決」ではありません。すでに支払いが滞っているという事実に加え、分割に切り替えたとしても新たな負担やリスクが生じることを忘れてはいけません。

ここでは、楽天カードの支払いを分割にした場合に起こりうる3つの主なデメリットについて詳しく解説します。

  1. 遅延損害金が発生する
  2. カード利用停止は解除されない
  3. 会員資格取消の可能性がある

分割交渉する際は、以下のデメリットを確認しておきましょう。

① 遅延損害金が発生する

楽天カードの分割払いが認められたとしても、「支払期日を過ぎた状態」であることに変わりはありません。そのため、滞納日数に応じた遅延損害金が発生します。

楽天カードの遅延損害金の年率
  • ショッピング利用:年14.6%
  • キャッシング利用:年20.0%

これらは以下の計算式で算出され、滞納期間が長引くほど金額も増えていきます。

遅延損害金の計算式
:滞納額 × 利率 ÷ 365 × 滞納日数

特にキャッシング利用の遅延損害金は高く、数万円〜数十万円単位で増えることもあるので注意が必要です。

また、分割払いにしたことで返済期間が長くなれば、その分「滞納日数」も延び、損害金が膨らむ可能性が高い点にも注意が必要です。

「とりあえず分割にして安心…」と思っていると、返済総額が予想以上に増える可能性があることは理解しておきましょう。

② カード利用停止は解除されない

楽天カードの延滞が発生すると、楽天カードは即座にカードの利用を停止します。つまり、ショッピングやキャッシングを含め、新たな取引はすべてできなくなります。

もし「分割にすればカードが使えるようになるのでは?」と期待している人は要注意。分割払いはあくまで支払方法の調整にすぎず、カード利用の再開とは無関係です。

もし分割払いに変更してもらえたとしても、このカード利用停止は解除されません。

カード利用停止が解除される条件はあくまで「滞納額を完済した場合」のみ。分割払いが続いている間は、カードは使えない状態が続きます。

③ 会員資格取消の可能性がある

さらに注意すべきなのが、分割払いに応じてもらえたからといって、楽天カードの契約が継続されるとは限らないという点です。

実際には、以下のようなケースで楽天カードの会員資格が取消されることがあります。

  • 長期間の滞納が続いたあとに分割払いへ移行した場合
  • すでに利用停止措置が取られている段階で交渉した場合
  • 分割後も支払いが遅れるなど、信用が低下している場合

つまり、分割払いで完済したとしても、その後もカード契約が続く保証はなく、そのまま会員資格が取消される可能性も十分にあるのです。

なお、楽天カードの会員資格が取消された場合、楽天e-NAVIに「エラーコード2」が表示されるようになります。このエラーコードは会員資格取消を意味しており、解除されることはありません。

つまり、楽天カード強制解約後は再入会不可です。

さらに、会員資格取消の履歴は信用情報にも記録され、他社のカードやローン審査にも悪影響を及ぼす可能性があります。まさに「最終措置」となるため、軽く考えず慎重に判断する必要があります。

まとめ|楽天カードの分割交渉は「早めの誠実対応」がカギ

楽天カードの支払いができず、一括請求の通知が届いたとしても、すぐに諦める必要はありません。

状況次第では、楽天カードに連絡して分割払いの相談をすることで、返済計画を見直すチャンスが得られることもあります。

とくに以下のような状況に当てはまる方は、できるだけ早く楽天カードに連絡を取り、誠実に事情を説明することが重要です。

  • 一括請求の督促状が届いた
  • 滞納が続いているが支払いの目処はある
  • 督促の電話に出られず、対応を先延ばしにしている

楽天カードは原則として滞納時の分割払いを認めていませんが、誠意を持った交渉によって、支払方法を柔軟に対応してくれるケースもあります。

ただし、分割払いが認められたとしても、次のようなデメリットがある点は理解しておく必要があります。

楽天カードを分割払いするデメリット
  • 遅延損害金が発生する
  • カード利用停止は解除されない
  • 会員資格取消の可能性がある

分割交渉は、あくまで「最終的に完済するための時間を稼ぐ方法」にすぎません。支払いのプレッシャーを一時的に和らげる効果はありますが、滞納状態が解消されたわけではなく、信用情報やカード利用にも大きな影響を与えることになります。

状況をさらに悪化させないためにも、「督促が届いた段階で放置しないこと」「支払う意思をしっかり伝えること」が何よりも大切です。

一人で悩まず、まずは楽天カードに連絡を入れてみましょう。早期の行動が、手遅れになる前に事態を好転させる唯一の手段です。

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Takayuki A.
Webライター
クレジットカード滞納・強制解約などの金融トラブルを中心に発信するWebライター。自身の体験をもとに、信用情報やクレジット審査の仕組み、再申込みのポイントまで、専門的な情報をわかりやすく解説します。
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