楽天カードの支払いできないとどうなる?延滞時のリスクと対処法を解説

「楽天カードの支払いができない…でも、ちょっとぐらい大丈夫でしょ?」と軽く考えていませんか?
実は、延滞を放置してしまうと、遅延損害金が日々膨らむだけでなく、カードの利用停止、信用情報への傷、さらには会員資格の取消という最悪の事態にまで発展する可能性があります。
この記事では、楽天カードの支払いができないとどうなるのか、そして今すぐ取るべき正しい対処法について、わかりやすく解説します。
楽天カードの支払いできない時の延滞リスクとは?
楽天カードの引き落とし日である毎月27日に、口座残高不足などの理由で支払いができなかった場合、「延滞」として扱われ、さまざまなペナルティが発生します。
延滞は放置すればするほど状況は悪化し、信用情報や今後のクレジットカード利用に深刻な影響を与える恐れもあるため、早期の対応が重要です。
- 遅延損害金が発生
- 楽天カードの利用停止・支払い催促
- 信用情報に延滞履歴が記録
- 延滞が長引くと会員資格取消の可能性も
延滞が長引くほどペナルティは重くなり、楽天カードだけでなく他のカード会社や金融機関の審査にも影響します。以下で1つずつ詳しく解説します。
① 遅延損害金が発生
楽天カードでは、支払い期日を過ぎると「延滞損害金」が発生します。これは、延滞に対する罰金のようなもので、日割り計算で毎日加算されていきます。
遅延損害金の利率は利用内容(ショッピング/キャッシング)によって異なります。
楽天カードでショッピング利用した10万円分の支払いを、30日間延滞した時に発生する遅延損害金は以下の通りです。
10万円 × 14.6% ÷ 365日 × 30日
= 1200円
楽天カードのキャッシングで10万円を引き出し、支払いを30日間延滞した時に発生する遅延損害金は以下の通りです。
10万円 × 20.0% ÷ 365日 × 30日
= 1643円
延滞損害金は支払いが完了するまで毎日加算されるため、1日でも早く支払うほど負担を減らすことができます。
また、延滞損害金は支払いが済むまで楽天e-NAVI上で表示され続けるため、必ずチェックしましょう。
楽天カードでは、延滞中であっても入金が確認されれば原則的にカード利用が再開されるため、早めの対応が最善策です。
② 楽天カードの利用停止・支払い催促
楽天カードには再振替があります。しかし、再振替期間を過ぎても延滞状態が解消されない場合、楽天カードが一時停止されます。
具体的なタイミングは、支払日翌月の10日前後にカード利用停止となるケースが多いです。
また、このタイミングで、支払いを催促する電話(0570069101)が連日かかってくるようになります。
この支払い催促の電話に対応せずに放置した場合、職場や緊急連絡先(家族など)にも連絡がいく可能性もあるため、放置せずに対応しましょう。
③ 信用情報に延滞履歴が記録
楽天カードの支払いが滞ったまま一定期間が経過すると、信用情報機関(CICやJICCなど)に延滞履歴が登録されます。
この延滞履歴は、いわゆる信用情報の“キズとして扱われ、金融機関やカード会社が審査の際に確認するため、将来的にさまざまな不利益が生じる可能性があります。
この記録が残ると、楽天カードだけでなく、将来的に以下のような影響が出る可能性があります。
- クレジットカードの新規申込が通らない
- スマホ端末の分割払いができなくなる(割賦契約審査に落ちる)
- 住宅ローンやマイカーローンの審査に不利になる
- カードの増枠やキャッシング枠の利用が制限される
特に、61日を超える延滞が発生すると「異動情報」として登録され、最長で5年間は記録が残り続けます。
この期間中は、どの会社のカードやローンでも審査に通りにくくなるため、日常生活にも大きな支障が出るリスクがあります。
④ 延滞が長引くと会員資格取消の可能性も
楽天カードの支払いが長期間滞った場合、カード会社は利用者に対して、会員資格の取消(楽天カードの強制解約)という厳しい措置を取ることがあります。
これは、カード利用者としての資格が失効し、カードが完全に使えなくなる状態を指します。
会員資格が取り消されると、楽天カードは以下のような対応を行います。
未払い残高の一括請求
カードを利用している間は、通常、リボ払いや分割払いによって月々の返済が可能です。しかし、会員資格の取消が発生すると、これらの返済方法は無効となり、残りのすべての債務が一括で請求されます。
会員資格が取消された場合、楽天カードの分割交渉が難しいケースもあり、経済的な負担が急激に増大するので要注意です。
再入会や再発行はほぼ不可能に
楽天カードの会員資格が取り消された場合、その後の楽天カードへの再入会は極めて難しくなります。
とくに、楽天カード内部で「会員資格取消」として記録されている場合、審査の段階で自動的に却下されるケースがほとんどです。
実際、楽天カードの再入会率は2.5%未満というデータもあるほど、ハードルは非常に高くなっています。
すぐに楽天カードの支払いができない時の対処法
今すぐの支払いは無視…という緊急事態であっても、楽天カードの延滞状況を放置すると、カードの利用停止や延滞損害金の発生、さらに会員資格の取消といった深刻なペナルティに発展する可能性があります。
しかし、実は楽天カードでは、事前に連絡を入れることで柔軟な対応をしてくれるケースもあります。
ここでは、支払いができないと気づいたときに「今すぐ取るべき2つの具体的な対処法」を紹介します。
① 支払い期限の延長をお願いする
たとえば「給料日が○○日なので、そのあとであれば支払える」といった具体的な支払い予定が立っている場合は、楽天カードのカスタマーサポートに連絡し、支払期日の延長について相談してみましょう。
また、すでに支払い催促の電話がかかってきている場合は、その場で「〇〇日までに入金します」と伝え、明確な支払い予定日を約束することが大切です。
常識的な範囲内での延長希望であれば、多くの場合、楽天カード側も応じてくれる可能性があります。
② 分割払いをお願いする
楽天カードでは、延滞金の分割払いは原則受け付けていません。しかし、電話で事情を丁寧に説明したうえで相談すれば、例外的に分割返済を認めてもらえる可能性もあります。
たとえば以下のようなケースの場合、分割返済に応じてもらえる可能性があります。
- 収入が一時的に減ってしまった
- 医療費や家賃が重なって支払いが困難
- 家族の介護や失業など、やむを得ない事情がある
こうした事情を具体的に伝えることで、分割払いへの変更や柔軟な支払い対応を提案してもらえる場合があります。
楽天カード延滞時にやっちゃいけないNG行為
楽天カードの支払いができなくなったとき、「とりあえず何もしない」「無視する」など間違った対応を取ってしまうと、状況は一気に悪化します。
ここでは、実際にやってしまいがちな3つのNG行為をチェックしましょう。
- 延滞状態を放置する
- 支払い催促の電話を無視し続ける
- カードローンを利用して返済する
上記のNG行為が招くリスクについて解説します。
① 延滞状態を放置する
最もよくある失敗が、「払えないから仕方ない」「今さら連絡しても遅い」と思って何の連絡もせず放置することです。
しかし、支払い遅延を放置すると以下のような悪影響が出ます。
- 支払い催促の電話が続き、職場や家族に連絡が入ることも
- カードの利用停止 → 会員資格取消 → 一括請求の流れへ進む
- 信用情報に延滞履歴が記録され、長期間クレジット審査に通らなくなる
放置することで「支払えない人」としての信用を完全に失ってしまうため、払えないときこそ“連絡する勇気”が大切です。
② 支払い催促の電話を無視し続ける
楽天カードからの督促電話に対して、「怖くて出られない」「無視していればそのうち収まる」と思ってしまう方もいます。
しかしこれは逆効果で、以下のリスクがあります。
- 電話の回数が増え、精神的なストレスも増
- 長期無視で“支払う意思がない”と判断される
- 最終的に職場・家族など第三者への連絡に発展する可能性も
支払い督促の電話は「支払い意思の確認」のためにかかってくるものであり、丁寧に対応することで分割相談や延長の交渉にもつながる場合があります。
③ カードローンを利用して返済する
「とにかく支払いを済ませなきゃ」と焦るあまり、消費者金融や銀行のカードローンで借りて支払おうとするのは危険です。
たしかに、一時的に支払いは完了するかもしれませんが、カードローンの利用は以下のようなリスクをはらんでいます。
- 利息が高く、毎月の返済負担がさらに重くなる
- 借金を借金で返す“自転車操業”状態に陥る可能性
- 追加の借入が信用情報に記録され、今後の審査に不利になる
特に、すでに楽天カードの支払いが難しい状況であれば、カードローンを使うことでさらに返済計画が破綻する恐れがあります。
「とりあえず借りて返す」ではなく、まずはカード会社に相談して分割や延長の交渉をするのが、長期的に見てリスクの少ない選択です。
今後の支払いトラブルを防ぐためのアドバイス
楽天カードの延滞は、一度起こしてしまうと信用情報や生活全体に影響する可能性があります。
今後、このような支払いトラブルを避けるために実践しておきたい3つのポイントをご紹介します。
- 支払い日と請求金額はe-NAVIでこまめにチェック
- 26日までに請求額を引き落とし口座に用意
- どうしても払えない場合は早めに相談
日毎のちょっとした意識や工夫で、支払いトラブルを未然に防ぐことができるはずです。
① 支払い日と請求金額はe-NAVIでこまめにチェック
楽天カードの支払額や引き落とし日は毎月異なる場合があります。特に、リボ払いや分割払いの利用、ポイント払いなどが絡むと、金額が想定より増えることも。
e-NAVIにログインすれば、以下のような情報がいつでも確認できます。
- 次回の支払い金額・内訳(ショッピング/キャッシング別)
- 支払日や引き落とし口座の設定状況
- 利用明細の詳細や請求予定額
こまめにe-NAVIをチェックするという習慣をつけておくだけで、使いすぎや延滞のリスクを未然に防ぐことができます。
② 26日までに請求額を引き落とし口座に用意
楽天カードの引き落としは毎月27日ですが、当日朝までに残高が不足していると引き落としが失敗することがあります。
例えば、以下のようなうっかりミスで延滞が発生するケースがあります。
- 他の引き落とし(スマホ代・サブスクなど)で先に残高が減っていた
- ボーナス払いの金額を見落としていた
- 給料日が28日で間に合わなかった
こうしたミスを防ぐために、「26日までに必要額を入金する」という意識を持つことが大切です。残高チェックはスマホアプリや通知機能の活用で、手間なく習慣化できます。
③ どうしても払えない場合は早めに相談
今月は本当に支払いが難しい…
分割でも払えそうにない…
そんな状況に陥ったときこそ、楽天カードのカスタマーサポートに早めに連絡を入れることが大切です。
延滞を放置してしまうと、支払い催促の電話が連日かかってくるだけでなく、最悪の場合は勤務先や家族へ連絡が入る可能性もあります。精神的な負担が増す一方で、状況はさらに悪化してしまいます。
一方で、支払いが困難な理由をきちんと伝えれば、支払期日の延長や分割での返済など、柔軟な対応を受けられる可能性があります。
「払えないから連絡できない」のではなく、「払えないからこそ、相談する」が正しい対応です。
支払いの意思があることを誠実に伝えるだけでも、対応は大きく変わります。延滞をこれ以上こじらせないためにも、一人で抱え込まず、早めに相談の一歩を踏み出しましょう。
まとめ:楽天カードを延滞しても「放置しない」が最善の対策
楽天カードの支払いができない状況に陥ったとき、**最も避けたいのは“何もせず放置すること”**です。延滞が続けば、次のようなリスクが連鎖的に発生します。
- 遅延損害金の発生
- 楽天カードの利用停止・支払い催促
- 信用情報への延滞記録
- 会員資格の取消・一括請求
これらは一度発生すると、信用や生活全体に大きな影響を与えかねません。
しかし、楽天カードではきちんと連絡を入れて事情を説明すれば、支払い期限の延長や分割払いへの変更といった措置を受けられる可能性があります。
一方で、楽天銀行スーパーローンなどを使って無理に支払うなどの誤った対処は、利息負担や債務の増加につながり、事態をさらに悪化させることにもなります。
トラブルを未然に防ぐためには、
- e-NAVIで支払い金額・期日を定期的にチェック
- 引き落とし前日までに残高を確保
- 支払いが難しい場合は、早めに楽天カードに相談
といった基本的な習慣と、「困ったらすぐ相談する」という姿勢が重要です。
「楽天カード 支払えない」と検索してここにたどり着いたあなたは、すでに最初の一歩を踏み出しています。
あとは、焦らず冷静に、できることから対応を始めていきましょう。