楽天カードの再振替ペナルティとは?延滞手数料や信用情報への影響を解説

楽天カードの引き落としをうっかり忘れてしまった…
そんな時、「すぐに口座に入金すれば大丈夫」と思っていませんか?
楽天カードの支払日は毎月27日(土日祝日の場合は翌営業日)。仮にこの日に残高不足で引き落としができなくても、一定期間内であれば再振替により支払いが可能です。
しかし、「再振替で支払えばペナルティなし」というわけではありません。
- 再振替手数料(220円)が発生する
- 遅延損害金が日割りで加算される
- 信用情報に滞納履歴が記録される
たとえ再振替中に口座入金した場合でも、上記のペナルティを受ける可能性があります。
さらに支払いが長期間遅れると、楽天カードの会員資格取消や、それ以上の深刻な事態に発展する可能性もあります。
このページでは、楽天カードの再振替が適用される条件や、支払い遅延時に生じるペナルティを解説し、「すでに複数社で滞納していて支払いが厳しい…」という方への対処法についても紹介します。
楽天カードの支払い遅延と再振替の仕組み
楽天カードの基本的なスケジュールは以下の通りです。
- カード締日:毎月月末
- 支払日:毎月27日(土日祝日の場合は翌営業日)
- 歳振替期間:支払日翌日から4営業日
支払日に残高不足で引き落としができなかった場合でも、4営業日以内に口座に入金すれば再振替が実行されます。
ただし、再振替で支払った場合も、「延滞」として扱われる可能性があるため、遅延損害金の発生や信用情報への記録には注意が必要です。
楽天カードの再振替に対応している金融機関は?
楽天カードの再振替が適用される金融機関は、以下の22行のみです(2025年7月現在)。
楽天銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、北海道銀行、北陸銀行、横浜銀行、千葉銀行、広島銀行、福岡銀行、熊本銀行、十八親和銀行、常陽銀行、肥後銀行、八十二銀行、七十七銀行、足利銀行、北洋銀行、群馬銀行、百五銀行
上記以外の再振替非対応の銀行口座を引き落とし口座に設定している場合、引き落とし日以降に口座入金しても自動引き落としは行われません。
この場合は、楽天カードから案内される振込先に手動で支払う必要があります。
楽天カードの支払い遅れは再振替でもペナルティあり?知らないとやばい4つの注意点
「支払日に入金が間に合わなかったけど、すぐに再振替で払えば大丈夫でしょ?」って思っている方は注意が必要です。
たしかに楽天カードには、支払日から4営業日以内に再振替で支払える猶予期間があります。しかし、この再振替期間中に支払っても、以下の4つのペナルティが発生します。
- 再振替手数料(220円)が発生する
- 遅延損害金が日割りで加算される
- 信用情報に滞納履歴が記録される
- 楽天カードの会員資格が取消される可能性あり
ここでは、「楽天カードの再振替によるペナルティ」や「支払い遅れで生じるリスク」について、4つの重要ポイントに分けて詳しく解説します。
① 再振替手数料(220円)が発生する
再振替期間中に引き落としされた場合、手数料220円(税込)が自動的に請求されます。
これは楽天カードの利用規約に明記されており、「うっかりミス」であっても免除はされません。
また、再振替期間を過ぎてしまうと、振込用紙による支払いとなり、こちらも1回の送付につき220円の手数料が加算されるため、繰り返すと負担が増します。
② 遅延損害金が日割りで加算される
再振替で支払っても、延滞した日数分の遅延損害金が発生します。利率は以下のとおりです。
- ショッピング利用:年14.6%
- キャッシング利用:年20.0%
たとえば、10万円の支払いが遅れた場合、1日あたり約40〜55円、30日で800〜1096円ほどの損害金が発生します。
滞納日数 | ショッピング利用(14.6%) | キャッシング利用(20.0%) |
---|---|---|
1日 | 40円 | 55円 |
5日 | 200円 | 274円 |
10日 | 400円 | 548円 |
30日 | 800円 | 1098円 |
遅延損害金は日割計算のため、支払い完了までの日数(土日祝を含む)が対象になります。
つまり、請求日翌日~実際に支払いが完了した日までの日数分の遅延損害金が発生します。
③ 信用情報に滞納履歴が記録される
楽天カードの支払いが遅れた場合、たとえ再振替で完済しても、信用情報に「延滞履歴」が記録される可能性があります。
楽天カードは以下の信用情報機関に加盟しています。
- CIC(株式会社シー・アイ・シー)
- JICC(株式会社日本信用情報機構)
これらの機関に「支払いの遅れ」が報告されると、今後のクレジットカード申請やローン審査に悪影響を与える恐れがあります。
特に、「毎月のように支払いが遅れている」といったパターンは、金融機関からリスクが高い利用者とみなされやすいため注意が必要です。
④ 楽天カードの会員資格が取消される可能性あり
「遅れても再振替で払ってるから大丈夫」と油断していると、楽天カードの会員資格が予告なく取消されることもあります。
実際、再振替で支払っていても、支払い遅延が何度も繰り返されると利用停止や限度額の引き下げにつながるケースもあります。
さらに悪化すると、次回更新でカードが更新されない、または新規申し込みが拒否されるといった事態も考えられます。
楽天カードの再振替にも間に合わなかった…その後に待ち受ける5つのペナルティとは?
楽天カードの支払いに遅れ、再振替期間中にも入金ができなかった場合、深刻なペナルティが次々と発生します。
ここでは、再振替後に発生する可能性のある5つのペナルティをわかりやすく解説します。
- 支払催促の電話がかかってくる
- 楽天カードの利用が停止される
- 手数料・遅延損害金がかさみ、返済額が膨らむ
- 信用情報に滞納履歴が記録される
- 楽天カードの会員資格取消
ひとつずつチェックしましょう。
① 支払催促の電話がかかってくる
再振替期間を過ぎると、楽天カードから「支払いの確認」や「今後の支払い予定」を確認する電話がかかってきます。
この段階での支払い催促の電話は、高圧的な対応ではなく、丁寧なヒアリングが基本です。もし支払いが難しい場合は事情を正直に伝え、分割払いや期日の調整などを相談してみましょう。
ただし、この電話に応じない・無視し続けた場合、契約解除のリスクが高まるのでご注意ください。
② 楽天カードの利用が停止される
支払いの遅れが続くと、楽天カードが一時的に使えなくなります。この利用停止のタイミングは会員ごとに異なりますが、再振替期間終了後から10日前後で制限がかかるケースが多いです。
通常、滞納額を支払えば利用制限は解除されますが、毎月のように滞納を繰り返している場合、滞納額を支払っても利用制限が解除されないケースがあります。
この場合、楽天カードの会員資格が失効している可能性があります。楽天e-Naviを見て、エラーコード2が表示されていないか確認しましょう。
③ 手数料・遅延損害金がかさみ、返済額が膨らむ
再振替に間に合わないと、楽天カードから振込用紙が届きます。これにより、以下のような追加コストが発生します。
- 振込用紙手数料:220円(税込)
- 遅延損害金(年率14.6~20%)
- 銀行ATMからの振込手数料
特に最近では、銀行ATMでの現金振込手数料が値上がりしており、これによる返済負担が大きくなっています。
例えば、三菱UFJ銀行のATM振込み(現金)の場合、2025年7月時点において一律880円の手数料が発生します。支払いの遅れが長引くほど、利息と手数料がかさんで返済総額は膨らんでいきます。
なお、楽天カードが払えない時に分割交渉をすると、滞納額の分割払いや支払い期限の猶予といった措置が取られるケースがあります。ただし、この場合も遅延損害金は発生し続けるのでご注意ください。
④ 信用情報に滞納履歴が記録される
楽天カードの支払い遅延は、信用情報機関に記録されます。
一度だけ、数日程度の滞納であれば特に大きな問題になることは考えにくいですが、「たった数日の滞納でも毎月続くと危険」です。
信用情報に滞納情報が記録されると、クレジットカード審査やスマホの分割払い、ローン審査に通りにくくなるだけでなく、現在契約中のクレジットカードの更新ができなかったり、途上与信によって契約解除されるリスクも高まります。
⑤ 楽天カードの会員資格取消
毎月の支払い遅れが長期化した場合、楽天カードの会員資格が強制的に取り消されます。
契約解除に至るまでの日数(滞納期間)は過去の利用状況などの会員情報に基づくため異なりますが、目安としては滞納1ヶ月〜2ヶ月未満で会員資格が取消されるケースが多いです。
ただし、毎月支払いが遅れる滞納常習者の場合は、数日の支払い遅れでも契約解除されるケースがあるのでご注意ください。
なお、返済トラブルが原因で契約解除されたクレジットカードは、原則再入会不可です(例外あり)。詳しくは、楽天カードが強制解約されたら再入会できる?のページをご参照ください。
楽天カードの再振替に間に合わなかった時の支払い方法
楽天カードの再振替期間が過ぎても支払いが完了していない場合、さらに深刻なペナルティが発生する可能性があります。
滞納が常習化・長期化することで会員資格の取消や信用情報の影響が大きくなります。
このような事態を避けるためにも、再振替に間に合わなかった場合は、以下の方法で至急お支払いすることをおすすめします。
再振替後の支払い方法① 楽天e-NAVIで指定口座に直接振込
再振替対象外の口座を利用していたり、再振替期間を過ぎてしまった場合は、「楽天e-NAVI」にログインして、自分専用の振込口座を確認しましょう。

ログイン後、支払いが未完了の場合は画面上部に「至急こちらのお知らせをご確認ください」という青いバーが表示されます。
このバーをタップすると、振込先口座や金額が案内されますので、指示通りに入金を行ってください。
なお、振込口座は会員ごとに異なるため、他人と同じ情報を使用しないよう注意してください。
再振替後の支払い方法② 振込依頼書(ハガキ)でコンビニ払い
再振替に間に合わなかった場合、数日後に「振込依頼書(ハガキ)」が郵送されます。この用紙を使えば、コンビニで支払いが可能です。
ただし注意点として、以下のような追加手数料が発生します。
- ハガキ1通あたりの発行手数料:220円(税込)
- コンビニごとの支払手数料
コンビニの支払い手数料は以下の通りです。
振込金額 | ローソン/ファミマ | セブンイレブン | ポプラ |
---|---|---|---|
1万円未満 | 100円 | 110円 | 66円 |
1万〜5万円未満 | 220円 | 220円 | 110円 |
5万円以上 | 550円 | 440円 | 330円 |
もし、今すぐの支払いが難しい場合、楽天カードのコールセンターに電話して、支払い時期や分割払いが可能か、相談してみてください。
楽天カードコンタクトセンター
☎ 0570-66-6910(営業時間:9:30~17:30)
もし、すでに支払い催促の電話(0570069101)がかかってきている場合は、電話を無視せず、事情を正直に伝えましょう。
分割払いや支払期限の延長など、個別に柔軟な対応を提案してくれる可能性があります。
楽天カードの再振替前から「あとから分割・リボ払い」で支払い調整可能
楽天カードの支払いに不安がある場合、「再振替を待つ前にできる対策」があります。
それが「あとから分割払い」と「あとからリボ払い」の活用です。
再振替の対象になる前、つまり支払日(毎月27日)より前であれば、楽天e-NAVIから支払方法を変更することで、延滞や再振替のリスクを回避できます。
再振替前の対処法① あとから分割払いとは?
楽天カードで一括払いしたご利用分を、あとから分割に変更できるサービスです。
たとえば、「口座残高が足りないかも…」と気づいた段階で、再振替を待たずに支払額を分散できます。
- 一括払いの利用分を、楽天e-NAVIから分割に変更可能
- 分割回数は「3・5・6・10・12・15・18・20・24・30・36回」から選択可
- 手続きの締切は、当月請求分は5日、翌月分は24日まで
なお、楽天カードの分割払いには年率12.25%〜15%の分割手数料がかかります。
再振替前の対処法② あとからリボ払いとは?
「あとからリボ払い」は、楽天カードの翌月一括請求額をリボ払いに変更できるサービスです。
支払日(27日)までに余裕がない場合でも、再振替になる前に対応することで、楽天カードの延滞やペナルティを避けることができます。
- 利用後でも楽天e-NAVIから1件ずつリボ変更が可能
- 支払日の3営業日前〜5営業日前まで変更可能(銀行により異なる)
- 楽天銀行利用者は支払日の2営業日前まで変更可能
変更締切期限については、引落口座に登録している銀行によって異なります。一般的には、引落日から4〜5日前を期限としている銀行が多いす。
なお、あとからリボ払いも年率15%の手数料がかかります。そのため、ご利用する際は、計画的な返済スケジュールを立てル必要があります。
まとめ:楽天カードは再振替でも遅延すれば信用に傷がつく!
楽天カードでは、毎月27日の支払日に引落ができなかった場合でも、対象口座であれば翌日から4営業日以内に再振替が実行されます。
ただし、「再振替期間中に入金すれば大丈夫」という考えは危険です。再振替で支払ったとしても、以下のペナルティが発生します。
- 再振替手数料(220円)の請求
- 遅延損害金(年率最大20%)の発生
- 信用情報に「支払い遅延」として記録されるリスク
また、毎月のように支払い遅れを繰り返したり、再振替期間中にも入金ができない状態が続いた場合は、クレジットカードの会員資格取消や、さらに重大なペナルティが課されるおそれがあります。
できるだけ早急に、滞納額をお支払いすることをおすすめします。